腱鞘炎が少しもよくならない。右手中指と、左手人差し指にばね指の症状があるのだが、よくならないどころか、むしろ悪化しているのではないかと思う。手外科を探して通っているのだが、対処法はリハビリ中心で、家でもそこで教わった「とくなが法」やマッサージを続けてはいるものの、先行きがまったくわからない。
これで困るのは、鉛筆や箸が持てないことで、このことは前にも書いたかと思う。ただ、さらに困ったと思うのは、思考がすっかり停滞してしまったことで、書かなければならない論文や講演の準備もあるのだが、なかなか前向きの気持ちになれない。鉛筆が持てないから、参考資料を見てもメモを取ることができない。すると、下調べをする気力も萎えてくる。頭も何だか呆け気味になってくる。学問への意欲は、身体の健全さによって保たれていることを、いまさらながら認識した。身体の不調をさまざまに抱えながら、立派な業績を残した先人の姿も頭に浮かぶが、彼らはどれほどの精神の勁さを持っていたのだろうと思う。
以上は、ブログがしばらく中断したことの言い訳であり、また恥ずかしい愚痴でもある。
消しゴムつき鉛筆を逆さにもって、パソコンのキーを押してワープロ入力をしているのだが、いましばらくはこれを続けるしかなさそうである。
腱鞘炎・その後
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