「 月別アーカイブ:2022年05月 」 一覧
原作よりもおもしろい
2022/05/31
-雑感
以前、このブログに、「物語の読み方」という小文を載せた。 そこに、市古貞次先生の講義のことを書いた。先生は講義で、中世小説の梗概をお話しになるのだが、それが実におもしろそうなので、原作を借り出して読ん ...
相手の目を見る
2022/05/23
-雑感
先週の「チコちゃんに叱られる」の放送内容が、ネット上で、批判を浴びているという。 マナー講師とされる人物の、番組の女性スタッフへの指導が、あまりにも高飛車で、ほとんど「いじめ」に近いとする批判である。 ...
昔はよかったか?
2022/05/22
-雑感
「昔はよかった」は、久しい以前からの、ひょっとすると太古の昔からの、老人の変わらぬ繰り言の一つなのかもしれない。このブログでも、「たわ言」の題で、それに関連する内容を述べたこともある。 以下、私のごく ...
宇能鴻一郎 ある短編
2022/05/12
-研究
宇能鴻一郎(うの・こういちろう)といえば、官能小説作家として知られているが、もともとは純文学作家であり、芥川賞も受賞している。 東大の国文科の卒業生で、大学院にも進学しているから、研究者への道もどこか ...
下手な噺家
2022/05/09
-雑感
子どもの頃、ラジオで落語を聴き始めてから、六十年はとうに越えている。そうした中で、噺家の好みも自然と生まれてくる。下手(へた)な噺家とは書いたが、つまるところは好悪の問題に過ぎない。世評は高くとも、よ ...
後ろ指をさされる人生
2022/05/07
-研究
古代の文学を研究していると、政争の背後で、敵対者によって無実の罪を着せられ、悲劇の死を遂げた人物が少なくないことに気づく。 無実の罪を相手に着せる場合、しばしば密告者が登場する。私は、その密告者にいた ...