雑感

使われない網棚

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通勤をしなくなってやや久しいが、それでも時折は電車に乗る。昔と違うことで、気になることがいろいろあるのだが、一つだけ書いておく。
網棚が使われなくなったことである。学生など、大きな鞄を必ず床に置く。サラリーマンも、やはり鞄を床に置く。立った場合だけでなく、座っていても膝の上にはまずのせない。足もとに置いて、決まったようにスマホを見ている。なぜ網棚を使わないのか。体力的に無理なのではなく、おそらく面倒なのだろう。困るのは混雑時で、鞄が下に置かれていると、急な揺れの際など、つまづきかねない。事実、足を引っかけて、転びそうになったこともある。背負い鞄の注意は、車内放送でも時折耳にするが、鞄を床に置くことへの注意は聞いたことがない。荷物を床に置くしかない場合もあるから、注意はできないのだろう。床に置いた鞄は、そのまま家の中に持ち込むに相違ないから、不衛生きわまりない。土足で室内に上がり込むのと同じである。スマホの普及と関係しているのかどうかはわからないが、たぶんそう見てよいのではないか。
網棚と書いたが、いつまで本当の網棚が使用されていたのだろう。

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