雑感

“the japantimes alpha”

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このブログでも、何度か“the japantimes alpha”の記事を取り上げた。繰り返すまでもなく、学習用の週刊英字新聞で、難しい単語や熟語には注が付いているから、辞書を一々引かなくても読むことが出来る。

その先週号を読んでいて、二つほど気になる記事があったので、それを記す。
一つは、最終面に毎号掲載されるInterviewと題する記事で、そこでは基本的に、現在さまざまな分野で活躍している人々が、どのようにして英語を習得し、それが現在の仕事にいかに生かされているのかが語られている。
先週号には、安藤裕一氏という、現在、日本郵政グループのシリコンバレー拠点の代表を務める人物の話が掲載されていたのだが、その内容がなかなか辛辣で、そこにいまさらながらの驚きを覚えたので、それを以下に紹介して見る。

安藤氏は、終始、この30年間の日本経済(国力)の低落が進んだ状況について述べ、今後もますます悪化するだろうとの推測を述べる。日本の経済成長の落ち込みは続き、円の価値はますます下がるであろうことが述べられている。30年前には、サラリーマンにとって、年収1千万円は目標となりうる目安だったが、その金額はいまや米ドルでは6万ドル程度に過ぎず、シリコンバレーにおいては、大学卒の初任給程度の額でしかないという。その格差の広がりは、今後もますます続くであろうことが、ここから推測されるから、もはや暗澹たる思いを抱くしかない。20年前には、カリフォルニア大学(バークレー校)やスタンフォード大学には、多くの日本人留学生がいたが、いまやアジアからの留学生は、台湾や韓国の出身者ばかりが目立つようになったという。なるほど、日本の国力の低下をよく示す実態だといえる(そうした国力の低下をもたらした大きな責任は、新自由主義とやらの政治路線を推進した小泉純一郎以下にあるといっていい。そんな小泉以下を熱狂的に支持した国民も国民ではあるのだが)。

Interviewに、こうした類の記事が載るのは、滅多にないことなのだが、それだけに注意させられた。なお、日本郵政グループがシリコンバレーで投資活動を行っているのも、まったく知らないことだった。

もう一つは、見方によっては、なかなか恐るべき記事である。‘Cyborg cockroaches may one day deliver drugs in disasters’とある短い科学記事で、サイボーグ化させた、巨大なゴキブリを、直接の医師派遣が困難な災害時の現場で利用しようとする実証実験がオーストラリアで行われているという、その紹介記事である。サイボーグとは、自動制御系の技術を融合させた生命体のことだが、なるほどこの巨大ゴキブリはサイボーグそのものである。

この巨大ゴキブリはオーストラリアの固有種らしく、体長8.5センチというから、日本のものとはまるで異なる。そのゴキブリに電極を埋め込み、それによってその行動を人間が操作できるようにするのだという。それゆえ、サイボーグということになるのだが、先導役の一匹にはカメラを装着し、他のゴキブリには薬や注射用のシリンダーを載せて、それで目標物に到達させるのだという。その成功率はかなり高いとある。今は実験段階だが、将来的には災害時の現場で役立つことになるらしい。

この試みが成功した場合、日本にはそんな大きなゴキブリはいないから、ひょっとするとオーストラリアからそうした技術とともに輸入することになるのかもしれない。無論、それはわからない。しかし、ゴキブリを見ると大声を上げて騒ぐ人にとっては、そんな巨大なゴキブリはむしろ恐怖かもしれない。

サイボーグ化は、昆虫に限らず、他の生き物にも応用可能であろう。だとすれば、それはそれでまた別の問題もそこから派生するに違いない。

これまでにも、「朝日新聞」のような日刊新聞の悪口を書いているが、そうした新聞の記事より“the japantimes alpha”の記事の方が、ずっと読み応えがある。今回もそのことを改めて思った。

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