「研究」 一覧

物語の読み方

2021/11/15   -研究

数日前、長島弘明氏から、『アナホリッシュ 國文學』第一〇号(響文社)を戴いた。上田秋成の特集号である。 巻頭に、長島氏と高田衛氏の対談が載っている。これが実に刺激的な内容で、秋成研究の先達である高田氏 ...

論文の注の付し方

2021/10/28   -研究

外国では論文を執筆する場合、明確な書式があると聞く。引用をどのようにするのか、注をどう付すのか等々が、約束事のように決まっているらしい。 私は、国文学という狭い世界しか知らないから、以下に述べることも ...

赤報隊 信濃追分②

2021/10/13   -研究

信濃追分の旧追分宿を出てすぐのところに、分去(わかさ)れの碑がある。中山道と北国街道の分岐点で、それが追分の地名の起源になった。そこから少し先の北側に、空き地がある。そこそこの広さはあるが、木々が周り ...

丹山大明神 信濃追分①

2021/10/08   -研究

信濃追分、旧追分宿のはずれに、気になる石碑がある。桝形(ますがた)の茶屋のあたりから、国道18号線(旧中山道)を横断し、やや道を下る。物置小屋らしき建物の裏に、小さな石の祠(ほこら)と並んで、「丹山大 ...

神を感ずる②

2021/09/30   -研究

「神を感ずる①」で述べたことは、宗教学者、あるいは神社関係者の述べるところとはずいぶん違っているかと思う。そこに記したことは、私の祭の体験を通じて得られた、一つの帰結に過ぎない。 この②では、実際に神 ...

神を感ずる①

2021/09/25   -研究

いろいろな祭を見てきたが、神の存在がつよく意識されるような祭はまずない。都会の大きな神社の祭など、時に馬鹿騒ぎが目的かと思われたりもする。神輿(みこし)の担(かつ)ぎ棒に土足で乗る輩(やから)までいた ...

漢字画数制限の議論

2021/09/20   -研究

「「現場」をどう呼ぶか」の中で、『日本国語大辞典』の名を出した。日本で最大の国語辞典である。全二十巻で、第一巻の刊行は昭和47年。その後、それを十巻に縮刷した版も刊行された。その第一巻の刊行は昭和54 ...

三四郎は童貞か

2021/09/17   -研究

漱石の『三四郎』である。 高校の教科書には、判で押したように、『こころ』が載せられている。私はこれが気にくわない。なぜ『三四郎』『草枕』『夢十夜』などではないのか。青春時代には、それにふさわしい作を読 ...

『万葉樵話』・訂正

2021/09/06   -研究

昨年末に刊行した小著『万葉樵話』(筑摩書房)の二十四節気の説明のところ(172頁)に、勘違いによる誤りがあった。そもそもは、20年以上も昔に書いた「古今集と暦」(學燈社『国文学』、2000年8月号)に ...

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