「たまゆら」と髪長比売と②
2023/11/15
-研究
ここでまた、川端康成の「たまゆら」に戻る。「たまゆら」の題は、緒(お)に通した勾玉がが触れあう微かな音に由来している。実は、川端は、この連続テレビ小説「たまゆら」の前に、同名の小説を書いている。ごく短 ...
「たまゆら」と髪長比売と①
2023/11/15
-研究
11月3日に、宮崎市の「神話のふるさと県民大学」で、「「たまゆら」と髪長比売と」と題して講演をするはずだった。このブログにも記したように、重度の肺炎で入院生活を送っていたため、現地に出向くことができな ...
勉強という言葉
2023/09/11
-研究
昨日(9月10日)、「ナニコレ珍百景」というテレビ番組を見ていた。ある人形店の看板に記された「勉強で評判」という言葉が、いまの若い世代、――番組ではZ世代と言っていたが、そうした世代には、まったく意味 ...
『古事記私解Ⅰ』・訂正
2023/08/02
-研究
以前、このブログで、私の『万葉樵話』(筑摩書房)の記述の誤りについての訂正をした。今回は、それにならって、『古事記私解Ⅰ』(花鳥社)の誤りを、訂正しておく。 「八俣大蛇の退治譚(一)」で、ヤマタノヲロ ...
四国遍路
2023/05/15
-研究
私の生まれは北海道旭川市なのだが、明治の後半、曾祖父あたりの頃に、四国から北海道に渡ったらしい。古い戸籍を調べてみると、その本籍が「徳島県勝浦郡小松島町大字中田村(以下は省略)」とあり、いまの徳島県小 ...
コヒマ・エピタフ
2023/04/28
-研究
数日前、明治大学の田口麻奈さんから、詩誌『ぼくたちの未来のために』の復刻版(琥珀書房)の別冊を頂戴した。田口さんは、そこに、「〈ぼくたち〉、生きることを選ぶ限りは」と題して、その解説を執筆しているのだ ...
神を「人」と数えること
2023/04/08
-研究
過日、青柳まやさんから、論文の草稿を見てくれるよう頼まれた。青柳さんの論文は、『先代旧事本紀』の、ニギハヤヒの降臨神話について論じているのだが、そこに引用された「天孫本紀」の本文を見ていて、思わぬこと ...
象川(きさがわ)二題
2023/03/25
-研究
いま、ネット配信のカルチャー講座の収録を行っている。『万葉集』について、話している。次回の収録では、大伴旅人(おおとものたびと)を取り上げるのだが、その準備をしている中で、象(きさ)の小川について書い ...