「研究」 一覧

勉強という言葉

2023/09/11   -研究

昨日(9月10日)、「ナニコレ珍百景」というテレビ番組を見ていた。ある人形店の看板に記された「勉強で評判」という言葉が、いまの若い世代、――番組ではZ世代と言っていたが、そうした世代には、まったく意味 ...

『古事記私解Ⅰ』・訂正

2023/08/02   -研究

以前、このブログで、私の『万葉樵話』(筑摩書房)の記述の誤りについての訂正をした。今回は、それにならって、『古事記私解Ⅰ』(花鳥社)の誤りを、訂正しておく。 「八俣大蛇の退治譚(一)」で、ヤマタノヲロ ...

四国遍路

2023/05/15   -研究

私の生まれは北海道旭川市なのだが、明治の後半、曾祖父あたりの頃に、四国から北海道に渡ったらしい。古い戸籍を調べてみると、その本籍が「徳島県勝浦郡小松島町大字中田村(以下は省略)」とあり、いまの徳島県小 ...

コヒマ・エピタフ

2023/04/28   -研究

数日前、明治大学の田口麻奈さんから、詩誌『ぼくたちの未来のために』の復刻版(琥珀書房)の別冊を頂戴した。田口さんは、そこに、「〈ぼくたち〉、生きることを選ぶ限りは」と題して、その解説を執筆しているのだ ...

神を「人」と数えること

2023/04/08   -研究

過日、青柳まやさんから、論文の草稿を見てくれるよう頼まれた。青柳さんの論文は、『先代旧事本紀』の、ニギハヤヒの降臨神話について論じているのだが、そこに引用された「天孫本紀」の本文を見ていて、思わぬこと ...

象川(きさがわ)二題

2023/03/25   -研究

いま、ネット配信のカルチャー講座の収録を行っている。『万葉集』について、話している。次回の収録では、大伴旅人(おおとものたびと)を取り上げるのだが、その準備をしている中で、象(きさ)の小川について書い ...

団塊の世代から

2023/02/18   -研究

世代という言葉は、親から子、子から孫へと移行するそれぞれの代、というのが本来の意味で、その期間は、大凡(おおよそ)30年とされる。一方、同時代に生まれ、共通の価値観や思考をもつ人びとを、その言葉で呼ぶ ...

研究者の文体

2023/01/02   -研究

私の書いた本が、一般の読者の目に触れることは、残念ながらあまりない。 AMAZONのカスタマーレビューなどを見ても、感想が寄せられるのは、ごく稀(まれ)である。 先日、偶々(たまたま)、私の『古事記私 ...

里見弴の「椿」

2022/12/17   -研究

知人のNさんから、長野の信州新町の有島生馬記念館に立ち寄った、というメールをもらった。有島三兄弟の資料がいろいろと保存されているという。Nさんのご主人は、三兄弟の一人、里見弴(さとみ・とん)に私淑して ...

千早振る

2022/11/20   -研究

昨日(11月19日)の午後、紀尾井ホールで催された、「第十回 青山よかちょろ落語会」を聴きに行った。青山高校落語研究会のOBたちが演ずる会である。OBといっても、演者の大半は、すでに八十路を越えており ...

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