雑感

渋谷駅の惨状

投稿日:2024年5月9日 更新日:

昨日、國學院大學に出掛けた。渋谷駅からヒカリエに向かい、そこから渋谷警察署の脇を通り、金王(こんのう)八幡宮の横を通って歩いて行く。
いつもの道筋なのだが、井の頭線を降りてから、ヒカリエにたどり着くまでの、大きくいえば、渋谷駅の構内になるのだが、その通路が実に厄介である。なぜこれほどまでに遠回りをさせられるのか。

渋谷駅の改良工事とやらがいつ始まったのかは、もはや記憶の範疇にないが、これはあきらかに改悪である。東横線がとてつもなく地下深くに潜ったのがいつだったのか。あれで、東横線に乗る気がすっかり失せた。井の頭線の駅も大きく変わったが、ここから先があきらかに不便になった。東横線は無論のこと、JRにせよ、地下鉄銀座線にせよ、乗り換えるのに、ずいぶんと時間を要するようになったからである。
ヒカリエは、以前の東急文化会館の建て直しだが、そこにたどり着くまで、上に記したように、いまやずいぶんと遠回りをしなければならない。歩行距離が倍以上増したような感じがする。これのどこが改良なのか。全体の図面を引いた設計者は、大馬鹿者としか言いようがない。便利な通路として使われていた東急百貨店(東横店)が消えてしまったことが、すべてをおかしくしているように思われる。

同様の印象を、以前、蓮實重彦氏が『ちくま』誌上で述べていたから、これは私だけの感じ方ではないはずである。蓮實氏も、井の頭線を利用しているらしい。便利になったと思う人など、果たしているのだろうか。

いま、新宿駅の西口が大々的な改良工事を行っている。小田急線から、地下鉄丸の内線、大江戸線に乗り換えるまで、あちこち遠回りをさせられるから、これまたずいぶんと時間が掛かる。
新宿駅の場合も、渋谷駅と同じことになるのではないかと、いまから危惧しているのだが。

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